Life is a Journey

旦那と子供と猫、家族みんなで夢のオーストラリア移住!! 母ちゃんの人生旅記録!

オーストラリアのハーモニーデーって?

これも初めて体験したことなので記録しとこうと思います。

学校からきた案内の中にあった”Harmony day assenbly”というイベント

恥ずかしながらこの”ハーモニーデー”というものを知らず、勝手な予測で「合唱祭」だと思っていた私… たまたま近所のママさんと話してたときに「ハーモニーデー、子どもに何着せるの?」という話から始まり、自分の間違いに気づいたのでした。

ハーモニーデーって?

1999年にオーストラリアで始まった「文化の多様性を祝う日」で、お互いの人種、文化を尊重しよう!をテーマにオーストラリア全土でセレモニーやイベントが行われています。

 

小学校でのハーモニーデーイベント

”生徒はテーマカラーのオレンジ色の服、または祖国の伝統的な衣装を着てきてね”

と学校からの手紙に書いてあり、

日本の衣装、今は暑いから浴衣か?甚平か???なんて思ったけどイベント1週間前にもちろん手に入れることは不可能で、今回はテーマカラーのオレンジの服を着ていくことに決めました。(来年こそはちゃんと準備しなきゃ)

通学路ではそれぞれ華やかなドレスを着た子や、母国の国旗が入ってる服などを着てる生徒がたくさんいました✨

イベント…といっても日本でいう全校集会のような感じで体育館に全校生徒が集まり「ハーモニーデーとはなんぞや」という説明から始まりました。

 

「オーストラリアという国には

・違う文化を持ち

・違う母国語を話し

・違う肌の色、目の色、髪の色で生まれ

・違う宗教で

・違うバックグラウンドを持つ

たくさんの種類の人が集まっています。

みんな違うけれど、それが私たちなんです

 

日本で生まれ育った私からしたら、このテーマもコンセプトもすばらしすぎて最初から感動。今日は息子の卒業式か!?ってくらい何度もグッときてしまいました。

 

突然のランウェイ

なんだかノリのいい音楽が流れてきたな…と思ったら、突然「母国の伝統衣装を着てきた子は歩いて!!」という先生からの指示があり、花道的なところを伝統衣装を着た生徒が歩き始めました。

ホントに様々で、チャイナドレスチマチョゴリ(韓国)インドアフリカ系の衣装(名前わからず)、そして浴衣を着た子もチラホラいました。(他の学年に日本人の子がいるらしい…!)

最初はみんな恥ずかしがってましたが、周りの声援のおかげですごく盛り上がってました。こんなにたくさんの国をバックグラウンドに持つ子どもがいるんだと驚きました。

みんな違う、それが私たち

この言葉は集会中何度も出てきました。

息子の学校ではオーストラリア以外のバックラウンドがある生徒がたくさんいて、その数65か国家で英語以外を話す人の言語の数はなんと45種類だそうです。マンモス校ではあるんですがここまで多人種の学校だとは思いませんでした。

なのでクラスを見回すと、肌の色・目の色は様々。みんな同じであることの方が難しいんです。

大きなスクリーンに65か国…アメリカやカナダ、中国・韓国・日本、ドイツ・イタリアなどの大きな国から、アフリカにある小さな国まで、たくさんの国旗が映し出されました。

 

突然思い出した自分の小学校のときの出来事

この集会での言葉を聞いて、突然自分の小学校のときのことを思い出しました。小学4年生のある日、突然金髪・青目の男の子が転入してきた日。親の仕事の都合でロシアから日本に引っ越してきた子。金髪で青目なんて、アニメでしか見たことなかった私にとって衝撃の出来事でその子は日本語も全く話せない、誰もロシア語を話せない状況で、毎日授業中はひらがなの練習をしていて。

案の定、みんなの輪になかなか入れず、ひとりでいることが多かった印象。今思い返すと、もっとみんな彼に寄り添うべきだったよな・・とか、大人になってからわかることなんだけど「外人=みんなと違う」と勝手に決めつけていたなんだな~と思う。

今の学校教育がどうなのかはわからないし、たぶん昔より移民が増えて日本国籍じゃない人もきっと増えているだろうけど、ここまで「人種や見た目で人を判断しないこと」は教えてくれなったと思うな・・・。

日本では小さいころから「みんなと同じように」いることがなぜか正しいとされていて少しでも違うことをしたりすると浮いてしまう。今となっては「それが個性」と広まっているけど昔はガチガチだったなとは思う。就活に備えて髪の毛を黒くしてかならず一つ結び、膝丈スカートを履いて、目立つものは身に着けない。…こんな日本はいつまで続くのか…

 

ご近所さんも人種様々!

うちの場合はですが、近所のご家族も様々。オーストラリア人家庭や、生まれも育ちもオーストラリアだけどルーツはインド、スリランカギリシャのご家族。

肌の色・目の色・髪の色、そして宗教も違う人たちが生活しています。イスラム教のご家族は最近ラマダンという「断食」月間が始まり、夕方になると普段着とは違う特別な衣装を身にまとっています。夜になるとモスクという施設でお祈りに向かいます。

息子はその普段とは違うお友達の姿を見て「何あれ~!?」と言うのかな…と思いきや特にリアクションなし。頭にターバン巻いている子も学校にいるので特に違和感や疑問は起こらなかった様子。「人それぞれ違う」ってことに慣れているのかな?と思いました。

人生35年以上のほとんどを日本という国で過ごしてきた私が、この年でオーストラリアという国に来て初めて知ること、わかること、経験することが多くて本当に来てよかったなと思っています。お隣さんがインド人じゃなければ美味しいインド料理を食べれることもなかったし、イスラム教の方と話すことがなければラマダンって何?断食ってなに?状態だったし、ハーモニーデーというものは合唱祭だと永遠に勘違いしていたんだと思います。

 

みんな違う、それが私たち

これを親として子どもにこれからも伝えていきたいなと思った経験なのでした。